瞑想

まだ引き寄せの法則で消耗してるの?引き寄せは日本人に向いていない

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まだ引き寄せの法則で消耗してるの?引き寄せは日本人に向いていない

「瞑想」と「引き寄せの法則」―自分を知ると「引き寄せ」はどうでもよくなる こんにちは。田舎にいるのも結構消耗するタイプのmdshanti_99です。
もともとは”「瞑想」と「引き寄せの法則」―自分を知ると「引き寄せ」はどうでもよくなる”という記事タイトルでしたが、大幅に加筆してお届けします。タイトルは某有名ブロガーさんへのオマージュです!

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引き寄せの法則とは?

さて、「引き寄せの法則」とは何でしょうか。
2007年に「ザ・シークレット」という本が出て以来、日本の自己啓発、スピリチュアル業界はこの本の説く「引き寄せの法則」の強い影響下にあります。

引き寄せの法則と「ザ・シークレット」

「ザ・シークレット」は、「願い事がもう今実現しているように感じて生きることで、現実に引き寄せる」といった「引き寄せの法則」という概念を説明した本です。
ざっくりかいつまんでみると…

  • 何事もあなたが思い続けて引き寄せない限り起こらない
  • あなたの気分が悪い時は悪いものを引き寄せる周波数と同調しているので、ネガティブな考え・発言・行動をしないようにする
  • お願いする→信じる→受け取るという創造のプロセスを使う
  • 次の日がどのようになってほしいか前もって考える
  • 毎日寝る前に起きたことを振り返り、思い通りのことが起きていなければ、頭の中で望み通りに再現してみる
  • 欲しいだけのお金があると想像する
  • 人の欠点でなく、感謝できる点に焦点を合わせる
  • この世の全てのものを賞賛し祝福すると、否定的なことが消滅し、最高の波動、愛と同調する
  • 自分の人生に望むものは何でも引き寄せられる

といったことが書かれています。
この本の出版後、「引き寄せの法則」で幸せになった人のお話、引き寄せの法則の亜流の本、あるいはタイトルに「引き寄せの法則」と付けてキャッチーにした本(笑)が沢山出ました。
日本人著者による国産「引き寄せの法則」本もたくさんあります。

引き寄せの法則と自己啓発

この「引き寄せの法則」というのは、別に新しい考え方ではなく、「自己啓発」というジャンルで常に取り扱われてきた考え方です。
有名なのはナポレオン・ヒル「思考は現実化する」あたりですが、

自己啓発というジャンルの礎を築いた19世紀の心理療法家のフィニアス・クインビー(Wikipedia)が「引き寄せの法則」の元になる理論を提唱したと言われています。ただし、彼の著作の中では「引き寄せの法則」という言葉は登場しないようです。

 

「引き寄せの法則」という言葉が最初に確認されたのは「神智学」のブラバッツキー夫人(Wikipedia)の著作の中と言われてます。

というわけで、「引き寄せの法則」は19世紀から継続的に自己啓発の世界で取り扱われてきました。 もちろん、色々な自己啓発セミナーでも「望む現実を創造する」などという形で取り入れられています。

引き寄せの法則と宗教

「ザ・シークレット」によれば、「引き寄せの法則」はあらゆる宗教の教えの中に見いだすことができるということです。
もちろん、新興宗教と呼ばれるジャンルの宗教団体で「引き寄せの法則」と似た概念を使うものもあります。
ただし、「ザ・シークレット」の本・ビデオや、著者の活動自体が特定の宗教団体への加入の入り口になっているわけではないようです。

引き寄せの法則の危険性

「引き寄せの法則」の実践で願望実現をして、幸福になった、という人の話はありますが、引き寄せの法則に危険性はないのでしょうか?

引き寄せの法則への批判

「ザ・シークレット」は、それまで自己啓発業界の伝統芸だった「引き寄せの法則」を広く一般に広めた本、と言えるわけですが、当然出版後に様々な批判がありました。 特に「悪いことが起こったのは悪いものを引き寄せたから」という考えは、突然の天災などに見舞われた人などに対してあまりに残酷だ、という批判意見が散見されたようです。

引き寄せの法則は日本人に向いてない

引き寄せの法則のバックグラウンドは西洋にあります。
「元祖」引き寄せの法則の関係者のほとんどすべてが西洋人としてのバックグラウンドを持っています。
西洋ではもともと、自分のしたいことをしたいと主張できる子供がほめられる、というお国柄の国が多いです。彼らは、常に自分がどうしたい!ということを明確にして生きている人たちです。 西洋人にくらべ、日本人は自分のやりたいことよりも調和を重んじる教育を受けています。
日本人は自分の望みを主張することがまだまだ苦手で、そもそも自分の「引き寄せたい望みが分からない」というところからスタートしなくてはならない人も沢山います。

さらに言えば、日本人は「努力して目標を叶えよう!」という教育も受けています。
この2つのコンビネーションにより、「社会の設定したゴールに対して勤勉に努力する人間」が作られます。

これが結構根深く、現代日本人の人生を台無しにしています。 「引き寄せの法則」をこの2つの日本人の性質を持った人が使ってしまうとどうなるでしょうか。
「これが成功というものだ」「これが幸福というものだ」という社会や家族から押し付けられ、自分のものだと思い込んでいるものを実現しようとしてしまい、そのために「頑張って」ザ・シークレットに出てくるようなポジティブシンキングやらアファメーションやら日々の引き寄せやらに取り組むでしょう。 本当は望んでいないのに思い込んでいる「幸せ」でも、実現することもあると思います。

しかし、その幸せは薄っぺらく、満足できないことになります。 また、勤勉に「頑張って」しまうので、望まないことが起こったら「自分の引き寄せが足りなかった」と思うでしょう。 そのときには、余計に苦しくなってしまうのではないでしょうか。

引き寄せの法則は弱い人を引き寄せる

私の場合ですが、人生でガッツがあり、体力があり、やりたいことが明確な時はいちいちあれこれ「引き寄せないと」とか思わないんですよね。 ただただ、行動あるのみです。
たとえば、アイスクリームが食べたい、それを実現したければ、財布を持ってコンビニまで買いにいきますよね。
「アイスのことを思い浮かべて、手に入ったと考えて…」とか思わない。

旅行に行きたければ、「旅行に行っている自分を思い浮かべて…」とか、まだるっこしいです。
チケットを調べ、休暇の取り方を考え、お金のやりくりを考えます。

毎日自分の行動が実現したか?とか明日はこうなりますように、とか、そんなの、あほらしくてやってらんない。
毎日、瞬間瞬間の自分を満たすために行動し続けているから、そんなの必要ない、って感じです。

「引き寄せの法則」を真面目に捉える人は、ちょっと弱っている人かもしれません。

引き寄せの法則と私

「ザ・シークレット」が出た頃、私もこの本に惹き付けられていました。 当時、私は、「人間は努力し、目標を達成し、自分の望みどおりに生きるのが一番、だから、そのためのことは何でも知りたい」と思っていました。
いったい自分が何を望んでいるのかもよくわからないのに、です。典型的な日本人でした。
その時は、ある意味究極に何もかもが上手くいっていない時期でした。
お金もないし、自由もなくて、 だから、どうやって好きなものを引き寄せるかということを考えるのだけが楽しみでした。

でも今は全然引き寄せとか考えたりしません。 ただ、必要な行動をとるだけです。
ただし、後述しますが、何か大きなスパンで、自分の方向性のようなもの、に対して、自分の望んでいるものを意識しながら生きる、ということは、内側で自然に起こっている気がします。

瞑想と欲望と、引き寄せの法則

今は私は、望みを引き寄せ、思うような結果が出てくるのか、よりも、「望んでいる自分を観察する」ことを重視しています。それは「瞑想」を始めたからです。
「引き寄せの法則」が胡散臭い人には、「瞑想」もうさんくさいとは思いますが、どういう考え方をするのか簡単に述べてみます。

「瞑想」の世界は、東洋の哲学の正解です。 東洋では、人が「欲望をすること」「いまここにないものを欲すること」が人生を緊張させ、幸福を遠ざける、という考えを持っている国が多いです。
西洋の「引き寄せの法則」の考え方、「願望の実現が人を幸福にする」という考え方とは真逆の考え方です。 「欲望」がなければ、人生への緊張は少なくなります。

しかし、「欲望」を消すことは、「欲望を消すという欲望」を持つことでは実現しません。
人間の最も強い欲望は「スピリチュアルな変容」「悟ること」への欲望であり、「欲望を消して、素晴らしい人になりたい」という欲望です。つまり、「欲望を消すという欲望」は最強の欲望だったりもします。

そこで、瞑想の世界では、「欲望」はないほうがよいとしながらも、「欲望」を消そうという努力はしません。
ただ、「欲望している」ということをあるがままに観察する、という方法をとります。
すると「欲望」に対して緊張はなくなります。

瞑想を通じて、私は自分の欲望を観察するようになりました。
自分は日本人として教育を受けてきていて、自分が何を望んでいるのかもわからないまま、ただ「頑張る」ということをしてきた、ということも、その観察の中から経験的に理解してきたのです。

瞑想の世界と引き寄せの法則の世界

瞑想の世界を知るにつれ、私は「引き寄せの法則」を意識しなくなりました。
それでもたまに、「人生こうなるかも?」とか「こうなったらいいなぁ」という望みともヴィジョンともつかないものが浮かんでくることはあります。 そういう自然に浮かんでくる何かは、不思議と実現したりするのです。

これが本当の「引き寄せてる」って感じなのかも?と思いながら過ごしていたのですが、やはり「瞑想」と欲望の次元である「引き寄せ」は両立しないのだ、と思ってもいました。 そんな中で、「瞑想」&「引き寄せ」ということを真面目に考えている人たちがいることを知りました。 この本を書いた人たちです。

この本で述べられていることがが従来の「引き寄せ」と違うところは、

  • あなたの「引き寄せたいもの」は、どこからやって来ているのか?
  • 本当に自分を深く見ていくと、実は望みがかなうことにこだわりがなくなってくる

ということについて書いてあるところです。

引き寄せたい欲望、望みはどこから来るのか?

この本では、引き寄せたい、実現したい欲望、望みはどこから来るのか?ということを取り扱います。 人間が望むことには実は色んなレベルがあります。 食欲、性欲、睡眠欲、お金が欲しい、美しくなりたい、というエゴや本能から来る望み。 人と話しがしたい、充実した仕事がしたい、とか、結婚したい、とかいった社会的な望み。 愛したい、とか、分け与えたい、分かち合いたい、とか、もっと自分の「善」の質から出てくる望み。
そうすると、欲望している「私」はいったいどこにあるのか?という疑問に行きつきます。 そこでこの本で採用されているのが「私」には沢山の層がある=意識は多重構造になっているという仮説です。 どんな多重構造になっているのかというと、以下のような感じです。

「引き寄せ」と意識の多重構造マップ

意識の多重構造マップ誰もが意識の中に、この構造をすべて持っているそうです。 この、意識の多重構造マップを解説してみます。

  • 1.パーソナリティ:表面的な「世間に見せている顔」です。
  • 2.感情:「世間に見せている顔」の奥にあるのは、感情です。怒りや悲しみや喜びなど。
  • 3.才能と強み:「感情」の奥にあるのは才能と強み、たとえば、絵が描ける、文章が書けるとか、接客が得意、料理が得意、など。
  • 4.本質:「本質」は勇気、愛など、「才能と強み」よりもっと根源的な「良さ」みたいなもの。
  • 5.中心:中心は、静かで何もなく、それでいて満ちた場所、「悟り」の意識のある場所

内側に近づくほど、本当に望んでいるもの、引き寄せたいものが眠っています。 外側のレベルになるほど、表面的で、人生に緊張をもたらすものになります。

より表面のレベルで、たとえば第1の「パーソナリティ」のレベルでは頭で考えたことや、小さい頃からの教育に影響された「望み」があります。 この部分から物事を引き寄せると、物質的な成功を収めても、内側に混乱が起こることがよくあります。 外側のレベルで望むものが手に入っても、その内側が満足できるかどうかは分からないからです。これが「引き寄せの法則」の欠点だと言えます。 それに対して、より内側の部分の自分が望んでいることを知り、それは実現する、ということをリラックスして意識すると、物事がシンクロニシティの中で進んでいくのだそうです。

私は前述したように「引き寄せ」について考えるのをやめてから、「自然に」物事が深いところで望んでいる方向に運ぶようになりました。 だから、この話には深くうなづける部分があります。

意識の中心は静かで、望みがない場所、引き寄せの法則とは関係がない場所

さて、「内側に近づくほど、本当に望んでいるものが眠っている」という話に矛盾するようですが、この「中心」は何もなく、エネルギーや時間や空間の関係ない、「今ここ」だけの世界です。

「望む」とか「望まない」ということがあまりふさわしくない場所です。 古今東西の瞑想法というのは、意識を変容し、この部分により根付いていくための練習としてデザインされています。
ただ、人間は意識のすべての領域を使って生きているので、通常、表面で発生する「望み」が消えることはありません。 でも、より「中心」の自分に軸足を置いて生きることで、「望み」を持つこと、かなえようとすることは、緊張を生まなくなります。

表面上で何か物事がうまくいく、行かない、ということがどうでもよくなるし、かなうべき望みは自然に現実になる・・・といった感じでしょうか。

より中心で生きるためには、瞑想が大切・・・ということなのですが、この本では、「ハート瞑想」という瞑想(胸の中心を意識する瞑想)を提案しています。
ハート、肉体だと心臓のある場所は、伝統的な瞑想でも「慈悲」や「受容」をもたらすキーとなる場所と言われています。有名なチベット仏教の「トンレン」(慈悲の瞑想)などでも強調されることがあります。

本には、瞑想ガイドのCDが付いていて、瞑想初心者でも簡単に瞑想をすることができます。いくつかの瞑想法が納められていますが、胸に手をあてて、楽に座り、意識を潜らせていくだけのシンプルな瞑想です。 他にも、このエントリで瞑想の方法をてんこもりに紹介していますので、よかったら読んでみてくださいね。


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