円からユーロへ外貨両替のおすすめ。手数料・レートはどれがお得なのか?
ユーロから円への両替についてどれが一番お得なのか、外貨両替の基本的な考え方をまとめた上、実際の金額をランキング形式でご紹介します。
円からユーロへの外貨両替の基本的な考え方3つ
まず、下記3点が基本的な考え方です。
詳細を説明していきます。
ユーロは現地で現金両替するとレートが悪い
「ドル・ユーロは日本で両替、それ以外は現地で両替する方がレートが良い」というのが外貨両替の一般論です。また、ネットの口コミや私の経験でも、ヨーロッパ(ユーロ圏)の市中両替における日本円のレートは、あまり良くないという印象です。よって、現地の両替商、ホテル等での両替はしないほうが良いでしょう。両替レートはその場所の需給バランスで決まりますが、ヨーロッパにおいては、現金をユーロから日本円に換えたい人より、日本円からユーロに換えたいという人が多いようです。
両替のお得度は、「レート」と「手数料」の2つで決まる
両替にかかるお金は「レート」と「手数料」の2つの要素で決まるので、総合的に判断する必要があります。両替レートが良くても、手数料が高額だと、お得感がありませんし、逆に両替レートが悪くても、手数料が安いとお得になることもあります。
両替手段の手軽さも重要
後述しますが、お得でも利用するのに手間や時間のかかる両替手段もあります。その両替手段は、予定している旅行において利用できるか、考える必要があります。
円からユーロ、両替お得度ランキング
2018年9月11日に600ユーロ(8万円前後)を両替したらどうなるかで比較してみました。上位4つの詳細解説はこちらです。
円ユーロ両替手段 | 9/11のレート | 600ユーロの両替にかかる費用 | 手数料コスト | 手数料 |
---|---|---|---|---|
FX | 128.969 (安値) | 77881円 | 500 | レートに0.2円、空港受取事務手数料500円(参考) |
VISA 10日で返済 | 129.07 | 78082円 | 640 | 年利18% 現地ATM手数料2ユーロとして計算 |
外貨両替 マネーバンク | 130.41 | 78246円 | 0 | 手数料はレートに含まれる。 宅配無料(参考 ) |
VISA 30日で返済 | 129.07 | 78845円 | 1403 | 年利18% 現地ATM手数料2ユーロとして計算 |
ソニー銀行 外貨口座あり | 128.92 (安値) | 78971円 | 1619 | 事務処理経費1.76%、現地ATM手数料2ユーロとして計算(参考) |
ソニー銀行 外貨口座なし | 129.07 (VISAレート) | 79279円 | 1837 | 事務処理経費1.76% 海外ATM使用料216円 現地ATM手数料2ユーロとして計算 (参考) |
Travelex | 133.11 | 79866円 | 0 | 店舗は手数料なし |
UFJ (口座あり) | 133.19 | 79914円 | 0 | (参考) |
三井住友 外貨宅配 | 133.22 | 80532円 | 600 | (参考) |
みずほ (ショップ) | 134.9 | 80940円 | 0 | (参考) |
それでは、上位の両替方法について解説します。
円ーユーロでもっともお得な両替方法BEST4
マネーパートナーズFXの空港宅配
マネーパートナーズFXでの両替レートは、非常にお得です。さらに、コストは1ユーロにつき0.2円の両替手数料+空港で受取る場合、事務手数料500円(成田、羽田、セントレア、関空で受取可能)となっています。事務手数料は金額に関係なく一律であるため、大きな金額になるほど他の手段よりお得になります。
クレジットカード
クレジットカードのキャッシングは、そこそこお得なカード会社の為替レートが適用され、さらに両替手数料はなく、金利のみが両替コストになります。しかも、金利は繰上げ返済することで抑えられます。10日で返済すると0.5%、30日で1.5%程度の金利(年利18%の計算)です。その他には、現地ATM手数料と、各社のATM事務手数料がかかる場合もあります。
おすすめは海外で使える場所の多いVISAかマスターカードです。
年会費無料で、海外旅行保険も付いてくる、即日発行にも対応の「エポスカード」をご紹介します。
ATMの使用中、ユーロで請求するか、日本円(ATMが勝手に計算するレート)で請求するか選択する画面が出ることがあります。向こうが勝手に設定するレートは非常に悪いことが多いので、ユーロを選ぶのが基本です。
外貨両替マネーバンク
マネーバンクは、ネット上でオーダーできる外貨宅配業者です。レートに両替手数料込み・送料無料、つまり手数料はなしと分かりやすいです。最低換金額が7万円とやや高額ですが、大手都銀や空港での両替より有利です。宅配は、14時までに銀行振込すれば、即日発送、800円の手数料がかかりますが、代引きも可能です。配達日数は地域によりますが、2日以内です。自宅だけでなく、空港の郵便局でも受け取ることができます。
マネーパートナーズFXやソニー銀行は申し込みから利用まで1週間はかかり、急に用立てることができません。急ぎでユーロが必要な場合は「外貨両替マネーバンク」が強い味方になります。
ソニー銀行のデビットカード「SONY BANK WALLET」
ソニー銀行は独自の為替レートが他の銀行よりもかなりお得で、さらに事務処理経費1.76%と格安です。事務処理経費が500円を超える「28410円」よりも少額の場合は、マネーパートナーズFXの手数料よりもお得になる計算です。
外貨預金口座がある人には独自の為替レート、外貨預金口座がない人には、VISAの為替レートが適用されます。ユーロの外貨預金に残高がある場合は、そこから現地ATMで引き出され、ユーロの残高が足りなくなった場合は、自動的に円の預金の方から両替した金額が引き出されます。
預金金額など条件に応じて顧客ランクプログラムがあり、条件を満たしてランクアップすると、両替手数料をさらに安くすることも可能です。
ベスト5以下の両替方法
空港で両替すると不利というイメージがありますが、日本中の国際空港に支店をもつTravelex(トラベレックス)は、なかなか健闘。
むしろ、メガバンクの両替はお得感が薄く、さらに、
という順番になっています。
一番高いものと安いものでは3000円以上の大差となりました。(表を参照のこと)。少し気をつけるだけで、結構な節約になりそうですね。
まとめ:出国までの時間で両替手段を決めよう
ご紹介した両替手段には、時間的な余裕が必要なものもあります。
- マネーパートナーズ:口座開設に1週間、1週間〜4日前までに空港宅配の手配が必要
- ソニー銀行:口座開設は大体1週間
- クレジットカードの作成:エポスは即日発行も可能
- 外貨両替マネーバンク:最短で申し込みの翌日にで受け取り可能
お得に両替したければ、時間がある時に「マネーパートナーズ」に申し込みをしておき、時間がない人は、「マネーバンク」を利用する、というのが良さそうです。
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