ギリシャ・レスボス島&Osho Afroz Meditation Center滞在記
こんにちは、Shantiです。 今回はギリシャの・レスボス島と、レスボス島にあるOsho Afroz Meditation Center(Oshoアフロス瞑想センター)をご紹介します。
レスボス島のOsho Afrozは長期滞在する人、ボランティアワークをする人も多くいる大規模な瞑想センターです。私は2017年に滞在することができました。 私の滞在体験をちょっと不思議なギリシャの島、レスボス島の事情と合わせてご紹介します!
このページの目次
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レスボス島はどんなところ?
レスボス島は、ギリシャの東海岸でもかなりトルコ寄りというかほぼトルコという場所に位置する島です。空港があるメインの街の名前から、ミティリーニとも呼ばれます。
レズビアンの語源になった島
元々は、「レスボス島民」を意味する言葉だった「レズビアン」ですが、女性を愛した古代ギリシャ時代の女流詩人、サッポー(サッフォー)を輩出したことから、「レズビアン」は女性同性愛者を指す言葉になってしまいました。
レスボス島民はこんな訴えを起こしたようですが、棄却されたそうです。
特に、西側のビーチのエレソスというエリアはサッフォーの出身地とされ、レズビアンカップルがホリデーに来るところです。ヨーロッパ中から移住するレズビアンも多いらしく、カフェやお店の人も割とレズビアンな雰囲気(ショートヘアでボーイッシュなファッション)の人ばっかりです。
で、この特定エリア、レズビアンも有名なのですが、Osho Afrozもこのエリア内にあります。
レスボスは近年ではシリア難民が押し寄せている
これは悲しい話ではありますが、レスボス島はシリア内戦でヨーロッパに逃げてくる人の玄関口になっています。西部エレソス周辺で難民と触れ合うことはないのですが、Afrozで会った島の地元の人は難民に関する仕事をしている人もいました。難民支援の仕事は、これがまた経済危機で仕事に恵まれないギリシャの人々の貴重な収入源になっているんですね…。
Osho Afroz Meditation Centerはどんなところ?
Osho Afroz Meditation Centerは、5スターホテルのようなゴージャス志向のプネーのリゾートと違って、環境はとっても素朴でワイルドです。敷地内にはイチジクやオリーブがなっています。
Osho Afrozで体験できる瞑想、アクティビティ
Osho Afroz Meditation Centerでは、インド、プネーで提供している「毎日の瞑想」、「瞑想セラピー」と同じものを受けられます。あとはこのセンターに縁があるセラピストによる独自のグループも行われています。
どんな生活ぶりなの?
宿泊場所は、石造りでエアコン付きの部屋、小さいバンガロー、テント泊などから選べます。夏のフェスティバルや、大きいグループが滞在する際は、部屋はどんどん埋まってしまうので、部屋はなるべく早めに予約した方が良いです。 中には、近所の「Skalaビーチ」に宿泊してAfrozに瞑想しに通う人もいます。
グループプログラムへの参加などをしていなければ、朝・夕方〜夜は瞑想、昼はビーチでゴロゴロ、って感じでのんびりと毎日を過ごすことができます。
食事は毎回ビュッフェで、ベジタリアン(チーズ、卵あり)orビーガン、グルテンフリーのチョイスもありました。
小さなバーでは、ボランティアワーカーがエスプレッソ、トルコ・ギリシャ風のコーヒー、ワインやビールを出してくれます。夜は時々パーティがあります。
Skalaビーチまではタクシー数ユーロでいけます。オーガニックフードの八百屋さんや美味しいケーキ屋さん、シーフードの食べられる食堂、小さなクラブがあって、真っ裸で泳げる場所もあります。
おすすめの滞在時期は?
センターは4月〜10月にオープンになり、8月には大きなフェスティバルがあり、非常に混み合います。10–11月にはボランティアが集まって敷地内のオリーブの実の摘果作業をします。
私はまだまだ暑くてビーチでも遊べる9月〜10月初頭に滞在したのですが、のんびりとした雰囲気でいい感じでした。
ただし、私が滞在していた時期はSkalaビーチにて、ちょうどWomen’s festivalなるレズビアンのためのフェスティバスの真っ最中。アテネから飛行機に乗る時点で機内は私以外ほとんど白人/ヒスパニック系レズビアンカップル(アフリカ系は少ない、アジア系の人はほとんどいない)。街の中は完全にヘテロセクシュアルがマイノリティでした。
このフェスティバルが終わる10月になると、レズビアンのみなさんも去り、急に寒くなり、Skalaビーチのお店も一斉に閉店し始めて、ちょっと寂しい雰囲気になりました。でも、Afrozの中に滞在している人たちの親密さは増していて、それはそれでいい感じではありました。
どんな人たちが来ているの?
私が滞在しているときは、ギリシャ人を中心に、東ヨーロッパ、ドイツ・イタリア・フランス・北欧・イスラエル・台湾・アメリカ・・・と様々な国や地域から来ている人に会いました。プネーよりも20代のヨーロピアンの若者に会うことが多かった気がします。ボランティアワークをする人を受け入れていますし、ボランティアをしなくても滞在費用はプネーより少し安価だからかもしれません。
私の体験:心の洗濯に良い場所
プネーはどこか真面目に瞑想しよう、自分自身の内側を探求しようという雰囲気があるのですが、Afrozはもうちょっとのんびり、心の洗濯に来るような場所だなーと思います。
Afrozのみんながビーチに行くので、男も女も裸の付き合いで、かといってそんなにセクシーな雰囲気もなく、(セクシーな雰囲気で過ごしてる人もいると思いますけど)シャイな人はシャイなままで許されているような雰囲気でした。
犬や猫と遊んで、瞑想したり、誰かがポロンポロンと弾きだしたギターに合わせて歌を歌ったり、レズビアンの人に囲まれてビーチで裸で泳いで…ある意味でとっても人間的な生活でした。 ただ日々を過ごすうち、もっと地に足がついたあり方に方向性を変えられるような、そんな感じがしました。当時ちょっと恋愛問題で元気がなかった私にとっては、本当に一番良いタイミングで訪問することができた場所でした。
キリスト正教の国ギリシャは享楽的なイメージとは裏腹に結構おカタいし、レスボスの人たちは経済危機、難民の漂着もあって難しい状況に置かれています。しかし外国からのレズビアンだらけのSkalaビーチは何かそういった抑圧の外にある感じです。
(ただし、外からは分かりにくいけれどレズビアンコミュニティ内には彼女たちにしか分からない社交的な世界や見栄やプレッシャーはあるような気はしました。)
一度、スカーラでギリシャ人、エジプト人、日本人、イタリア人、イスラエル人、ドイツ人、国も年齢も性別もバラバラなメンバーでテーブルを囲んでワイワイやっていたら、レズビアンのお姉さんに「あんたたち、本当にレインボーでほんとピースな感じだよね!そういうの大好きだよ!」って声をかけられたこともありました。
レズビアンコミュニティと瞑想センターがそんな感じで、ゆるく同居しているっていうのは、世界中探してもどこにもないと思います。
レスボス及びOsho Afroz Meditation Centerへのアクセス
レスボス島は「ほとんどトルコ」みたいな場所なので、大抵の場合、アテネからではなく、イスタンブールからフェリーでアクセスする方が安上がりになります。日本から来る場合も、トルコまでフライトで行くのが多分お安いです。陸路・空路・航路が比較できるWEBサイト「Rome2Rio」で検索してみます。
ミティリーニ空港の発着路線はFlyteamでチェックできます。
アテネからのアクセス。
テッサロニキからのアクセス。
空路の場合、アテネなどの国際空港までは席数の多いフライトがありますが、実はミティリーニまでのギリシャ国内便は多くが小型のプロペラ機だったりして、時には非常に予約がしにくく、旅程のボトルネックになってきます。旅行を決めたらまずは国内線の状況をチェックするのがおすすめ。
空港・ミティリーニからエレソス・Afrozへのアクセス
実はこの空港とエレソスは島の端と端になり、車で1時間半かかります。ミティリーニからバスも出ています。
空港からタクシーで行くと80ユーロくらい〜かかります。アフロスに行く場合はセンターに宿泊予約した時点でタクシーのアレンジもお願いできます。センターでアレンジしてくれるタクシーの方が、メーターに乗るより安いです。
バスでAfrozに行く場合は、まずタクシーなどでMytiliniの街へ出て、バス停でバスに乗車します。値段は10ユーロ前後、「Skala Eressos」で降車し、そこからさらにタクシーに乗ります。ここからだと車で10分程度で、タクシーも5ユーロ以下です。 詳しい時刻表はこちらです。(うまく表示されない場合はこのページからMytilini - Skala Eressosで検索してください。)
Rome2Rioも置いときますね。
ミティリーニはローシーズンだと30ユーロくらいで宿泊できる場所もあるので、1泊してもいいかもしれません。ギリシャの旅行には、星付きホテルから民泊まで、幅広い宿泊先を手配できるBooking.comがおすすめです。
Osho Afrozへの滞在手配はどうする?
Osho Afrozへの滞在は、まずセンターに連絡して宿泊手配を相談するところから始めるのが良さそうです。ハイシーズンは非常に混み合います。グループに参加する場合は、グループのオーガナイザーにも連絡し、空き状況や参加条件を確認しましょう。
ワークアズメディテーションと呼ばれるボランティアは、混んでいるときは予約が必要ですし、タイミングによっては、いきなり行って受け入れてもらえることもあります。
Afrozの中は英語が公用語、プネーと違って日本語通訳をすぐ手配してもらえるような環境ではありません。英語が全くできない!という人は複雑なシェアリングが必要なグループには参加が難しいと思います。
注意が必要なこと
レスボス島の東側には大きな病院がなく、大病や大きな事故にあった場合、本土への移送が必要になる可能性が考えられます。海外旅行保険には必ず加入しましょう。
最低限、このブログで紹介しているエポスカードなどのカード付帯保険をチェックし、さらに必要に応じて旅行保険への加入をおすすめします。
エポスカードについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
参考 海外旅行保険付き・年会費無料・外貨両替もお得なクレジットカード
ギリシャ、レスボス島へ旅行には、「地球の歩き方」がおすすめです。
ギリシャで使えるSIMカード、ポケットwifiについてはこちらの記事で詳しく書いています。「Three」か「SIM2FLY」がおすすめです。
また、ユーロの最強の両替方法を探す記事を書いています。こちらも参考になれば!
宿泊の手配はBooking.comが便利です。
世界のOsho瞑想センターについて
Afroz瞑想センターはインド・プネーのOsho International Meditation Resortの系列の瞑想センターです。
Osho International Meditation Resortに関する記事も書いていますので、ぜひ読んでみてください。