またまたお久しぶりです。
md_shanti99です。
写真はアラビア海に沈む夕日@インド・ゴア州 アランボールビーチ です。
旅は心の洗濯、とは誰が言ったか知らないけれど、人生が変わるとか言う人もいるインド滞在を終えて戻ってきました。
今生で4回目、今回は4ヶ月いました。
インドにいると、何もかも面倒になってしまったり、または目の前の出来事にただ圧倒されていたりして、出国前までこつこつ作っていたブログもほったらかしでした。
洗濯されたというより、なんか塩素漂白剤にでも漬かって帰ってきたような気がします。
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インド未体験の人によくたずねられる質問
インド未体験の人に私がよくたずねられる質問として、
「インドに行くと人生が変わるんでしょうか?」
というのがあります。
この他にも、
「インドには呼ばれるんですか?」というのも多く聞かれます。
インドなんて、わざわざお金をかけて出かけようという人はよほど縁があるわけで、言い方を変えれば「呼ばれて」いるんでしょうねぇ。
海外赴任先でもっとも不人気なのがインドと聞いています。
(酒が飲めず、女の子と遊べないところがしんどいらしい。)
日本は5つ星ホテルみたいな国ですが、
インドはきつい、きたない、危険、暑い、しつこい(人が)、ドラゲナイ(?)、、、みたいな3Kを超えた国です。
特に近い国でもありません。飛行機代も高いです。
インドに行くと人生が変わるのか?
さて、インドに行くと人生が変わるのかについて、検証してみたいと思います。
実際に面と向かってこの質問をされると、私は
「さあ、インドに行かなかった人生がどんなんだったか、比較ができないのでわかりませんねぇ」
と言ってお茶を濁してしまうことが多いです。
インドに行ったことで、人生にスパイスが加わったような気がするので、インドに行かなかった人生は、スパイスのないカレーのような、シチューのあかんやつみたいな人生だったのかもしれません。
インドに行って私の人生で変わったこと
photo credit: Hayman???? via photopin (license)
日本や西洋世界の人生を「絶対」と思わなくなった
どこかのリゾートなんかに行くと、「こんなにええ景色のなかでまったり暮らしてる人がいるんやー」と思いますよね。人は、ただでさえ、非日常的な場所に出向くと、日本でせかせかと暮らしてるのが「ふつう」じゃないんだなぁと思います。
それに加えて、インドっていうのは、日本とも、他のどの国とも違うとてもユニークな価値観に支配されている国です。
カースト制度があって、みんな社会のなかでやることが決まっていて、それは不自由だけどどこか人を安定させてくれる要素にもなっています。
また、常にフルーツが実っていたり、寺院では無料の食事を食べられたり、お金持ちが寄付をするのがあたりまえ、お金を稼がないと簡単に餓死してしまう、というサバイバルな空気が薄いです。
そして、「悟りを開いた人」や「神様」がそのへんの祠みたいなところに、たくさん祭られていて、物質的な世界がすべてではない、という空気が満ちているのです。
小さなことにこだわらず、マイペースに生活できるようになった
インドは、とにかく人がえーかげん。
5つ星ホテルとか行ってもですね、左官がえーかげんなのよ。大理石とか使っていても、目地がはみ出てたりね、日本の一般家屋のレベルにも達さないんですわ。たぶん、国中の職人さんがそんなええ具合の左官さんの作らはった建物なんて見たことないんじゃないだろうかと思うわけです。
トイレ行っても紙ないし、「おつりは今ないからまた今度ね」とか、オートリクシャーの兄さんが値段ふっかけたりとか、寒いのにホットシャワーが出ないから風呂に入れないとか、仕事のパソコンがWindows Xpとか、そんなのがふつう。
そうかと思うとお役所や空港関係はやたら杓子定規だったりして・・・。日本じゃありえないことがいろいろ起こるわけです。そうなると、もう、まあ、しょうがないか・・・と思って生活するようになり、だんだんとそのえーかげんさにリラックスできるようになる・・・というわけです。。
瞑想やヨガに興味を持つようになった
瞑想やヨガに興味を持つようになったのはインドに行ってからです。
そういうものに興味があるからインドに行く人も多いと思うのですが、私の場合、初めてインドに行ったときは、リゾート地に遊びに行っただけだったのです。
でもインドに集まる人(特に西洋人)っていうのは、たいていその手のことにかぶれている人たちで、「ヨガとか瞑想とかって、何かかっこいい・・・?」みたいになり、帰国後にわたしもその手のことにかぶれた人になってしまいました。
行くたびに寿命が縮んでいるような気もする
暑いし、危険な感染症も流行ってるし、空気汚いし、食べ物にも農薬とか添加物とか適当にたくさん使ってそうだし。私は体が強いほうじゃないので、日本にいるときよりもスローに、自分のペースを守って暮らさないと体調を崩すことが多いです。なので、インドに行って寿命はいくらか縮んでるような気がします。
気がつくと、仲の良い友達がみんなインド経験者
photo credit: Goa in a rickshaw via photopin (license)
インド経験者は、不思議な連帯感が生まれるんですよね…
飲みにいったり遊びに行ったりして、ふと気がついたら周りはみんなインド経験者、みたいな瞬間がよくあります。。
※写真は知らない人たちです。
今回インドでやってたことと、今回の変化
インドでやっていたことは、大きく言うとこんな感じです。
- 瞑想センターで働く・瞑想する
- 瞑想センターでアートとセラピーのワークショップに参加
- ゴアで昨年亡くなった悪友との思い出の場所をたどる
- インドでもかなりユニークな場所?パンジャブ州を訪ね、映画「聖者たちの食卓」の舞台「ゴールデンテンプル」を訪ねる
- リシケシでのんびり
- ”覚者”と出会う
このへんのお話は、また少しずつアップしていきたいと思います。
今回のインドのそのあと、日本の生活での不満は解消されたのか?
インドから帰ってきてからは、日本で家を探したり、仕事を探したりして今は日本での生活がだんだんと落ち着いてきたところです。
以前の日本に疲れた感じは解消されたのかというと・・・解消されたと思います。
出国前、日本にいて、何か疲れ果ててはいたけど、仕事とか、収入とか、家とか、交友関係とか、そういったものはおおむねうまくいってはいたんです。
だから、手放すのがちょっとこわかったけど、今のほうがいい暮らしをしてると思います。
内側では、インドで出会ったものごと、出来事がかなり”効いて”いると思うし、
外側では
- 広くて場所も便利で感じのいいエリアの家に引っ越した(家賃はそんなに変わらず)
- あんまりがんばらない仕事にシフト
という感じの変化が起こりました。
いつもしんどかったなぁと思うんだけど、行ってよかったと思うインド。
まだやりたいことがあるから、そう遠くない将来に再訪したいと思っています。